吃音のお子様
吃音は話をする時に言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。
単に「滑らかに話せない(非流暢:ひりゅうちょう)」と言っても様々な症状があります。
- 音のくりかえし(連発)、例:「あ、あ、あした」
- 引き伸ばし(伸発)、例:「あーーした」
- ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・あした」
- 言いたい事が言えずにいらいらする
- 話すことをさけてしまう
- 緊張したり、不安になったりする
ロジコの運動学習特化型療育は、コミュニケーションが苦手なお子様や集団行動が苦手なお子様、じっとしていられないお子様のお悩みを緩和するプログラムを提供しております。
吃音のお子様の困り感
吃音(きつおん、どもり)とは
音のくりかえし(連発)、例:「あ、あ、あした」
引き伸ばし(伸発)、例:「あーーした」
ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・あした
など、この様な発話の流暢性(滑らかさ・リズミカルな流れ)を乱す話し方を吃音と定義されています。
吃音は次の2つに分類されます。
発達性吃音
獲得性吃音
吃音の9割は発達性吃音と言われています。
発達性吃音はの多くは軽い繰り返し(例:あ、あ、あのね)から始まると言われてます。
うまく話せる時期もあるのが特徴(「波がある」と言うことがあります)。
7~8割くらいが自然に治ると言われています。
残りの2~3割は徐々に症状が固定化して、楽に話せる時期が少なくなってきます。
さらに症状が進むと、話そうとしても最初のことばが出なくなることが多くなります。
話して吃音が出た時に、笑われたり、「ゆっくり話してごらん」と注意されたり、自分でも身体の不具合を感じたりすると、「話す(話して吃音が出る)」という行為と、笑われたり注意されたりした時の不快感が結びついて、話すことや吃音が出ることそのものに嫌悪感や不安を感じるようになります。
何か工夫をしたこと(例:身体を動かして勢いをつける、ことばの最初に「あのー」をつける)でたまたまことばが出たという経験すると、出にくいときは常にその方法を使うようになることがあります。
このように、単に「ことばを繰り返す、ことばが出ない」という症状以外の特徴(二次的行動)が見られるようになります。
幼い頃は、その感情もその場限りの一時的なものです。それが成長とともに吃音も固定化し、うまく話せないことが増えてくると、周囲の人から指摘される場面も多くなり、子どもは自分のことばの出づらさをはっきりと意識するようになります。
その結果、話す前に不安を感じるようになったり、吃音が出ることを恥ずかしく思ったりします。また、話す場面に恐怖を感じるようにもなります。このような心理は、成長の過程で「うまく話せない」という経験が増えれば増えるほど強くなります
吃音のお子様の療育では~
ロジコでは吃音のお子様に対して、日常生活を共にする中で社会で必要なコミュニケーション能力や集団生活への適応訓練ができる機会を提供します!
さらにプロのスポーツトレーナーが監修した運動に特化した療育を行うことによって、吃音のお子様の脳や神経の発達を促し、基本的な運動機能、コーディネート力を高める等のアプローチを行います!
運動療育では「柔軟性・筋力・巧緻性・俊敏性・持久力」の機能向上を目的とし、これらが向上することで基本的な運動機能を身につけることができます。
◎主なプログラム
(例)
【体幹トレーニング】
マットトレーニング・立位トレーニング
【器械体操】
マットトレーニング・器具トレーニング(縄跳び・跳び箱・平均台)
【上肢トレーニング】
巧緻機能向上トレーニング・肩甲帯、肘関節トレーニング
【下肢トレーニング】
ステップワーク敏捷性向上トレーニング・下肢筋力向上トレーニング
【球技】
音の出ない柔らかいボールを用いて投げる、蹴る、打つ、捕る、狙う、交わす、協力し合う動作
吃音のお子様に対して上記のプログラムを行い、機能向上を図ります
その結果目指すもの
運動という身体的な効果はもちろん、運動が脳に与える影響(神経伝達作用)を考えたプログラムになっており、その結果、多くの情報が伝達出来るようになり、論理的な思考力を身に付けることが出来ます。発達にお困りごとがあるお子様は、脳の活動が活発に行われず、神経伝達物質の量が不足していると考えられています。神経伝達物質の量が少ないと、正常に情報を伝達することが出来ず、お困りごとに繋がります。
お困りごとを減らすには、神経伝達物質の量を増やすことが必要であり、そのためには脳血流、そして脳細胞を増加させ、脳を活性化させてあげることが必須となります。
運動が脳を活性化させ、神経伝達物質の量を増加させることは科学的にも証明されており、エンドルフィン(幸福感)やノルアドレナリン(自尊心、活動性)、ドーパミン(意欲)等、多くの神経伝達物質の量を増やしてくれます。また、セロトニンの量も増えることで精神的な安定も保たれ、ストレスに弱くなっている脳を保護する働きも行われます。
さらに、複数の神経回路が必要なデュアルタスク(同時に2つ以上の課題を行う事)を行い、神経のネットワークを広げることで、より脳を活性化させることが出来ます。その結果、複雑な情報も処理出来るようなり、論理的な思考力へと繋がります。